"marry with 〜" が違うのは何故?
"Will you marry me?"
よく英語のドラマや映画で聞くフレーズですが、私は日本語的な感覚から、"marry with me" ではないことにずっと違和感を感じていました。
昨日もふと「何で "with" がいらないんだっけ」と思ったので、英英辞典を使って自分なりに考えてみました。
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なぜ "marry + 人" に違和感を感じるのか
英語で「誰かと何かをする」を表現する時、よく使われるのは "with" 。
例えば、
- 「彼とデートする」→ "go on a date with him"
- 「友達とでかける」→ "hang out with my friends"
- 「お母さんと買い物に行く」→ "go shopping with my mom."
じゃあなんで「彼と結婚する」が "marry with him" にならないの???
Dictionary.com による "marry" の意味
簡単に和訳
ばーっと書いてあるうち、1つ目と5つ目の文章に注目。分かりやすくするために、省略されている "(someone)" を動詞の後に入れました。
1. to take (someone) in marriage:
〜(人)を "marriage" という状態に連れて行く = 〜(人)と結婚する
5. to take (someone) as an intimate life partner by a formal exchange of promises in the manner of a traditional marriage ceremony:
結婚式や誓いを交わすことで、〜(人)を親密な人生のパートナーとして受け入れる
他の例文をざっと見ると、どれも「一緒になる」、「一つになる」といった意味を含んでいますね。
ここで、キリスト教の考える「結婚」にも共通点があったので、興味があれば合わせてチェックしてみてください:)
"marriage" の意味
(broadly) any of the diverse forms of interpersonal union established in various parts of the world to form a familial bond that is recognized legally, religiously, or socially, granting the participating partners mutual conjugal rights and responsibilities ...
引用:Dictionary.com — "marriage"
かいつまんで和訳すると、"marriage" とは「法的に家族と認識される関係で、互いに夫婦としての権利と責任を持つこと」。
なので、上の例文1で見た「"marriage" という状態に連れて行く」 "marry" という単語には、責任を伴う "marriage" という法的関係になるために、人生のパートナーとして認めてもらう、ということが含まれているんですね。
そう考えるとようやく、"marry with 人" という表現はおかしいと感じてきました。
この考え方をあえて和訳に入れてみると
"Will you marry me?" → 「私を生涯のパートナーにしてくれますか?」
"I will marry him." → 「私は彼を人生のパートナーにする」
"Taro married Hanako last year." → 「太郎は去年、花子を人生のパートナーにした」
これなら、"with" が無い方がしっくりしてきました。いっそのこと "marry" の和訳を「人生のパートナーにする」にして欲しいくらい笑
その他の表現:be/get married to 〜(人)
他にも "get married to 〜(人)" で「結婚する」を表現できます。
- "Taro got married to Hanako." (太郎は花子と結婚した)
- "Taro is getting married to Hanako." (太郎は花子と結婚する)
また、「結婚している」という状態、ステータスを表現する場合には
- "I'm married." (私は結婚しています)
- "She is married." (彼女は結婚しています)
- "Taro is married to Hanako." (太郎は花子と結婚している)
というように "be married ( to 〜(人) )" を使うこともできます。
洋画、ドラマなどで "Sorry, I'm married." と左手の指輪を見せながら男性のお誘いをやんわりと断るシーン、見たことあるような気がしますね。
まとめ
あくまでの私の解釈ではありますが、
"marry" は「〜(人)と結婚する」、というよりは「〜(人)を人生のパートナーにする」といった意味の方が近いのかもしれない!
これでもう "marry" の使い方は大丈夫。