【語彙力アップ】言葉の引き出し作り: Divergent 第5章

Divergentシリーズでの言葉の引き出し作り5記事目。

著者: Veronica Roth, 言語: 英語, 2011年出版

ストーリー全体の概要はこちら。

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英語メモ

第5章の要約

第5章では、16歳の新成人たちが、今後の人生をどの派閥の人間として生きていくのかという、一生の選択をします。ベアトリス一家には衝撃が走ります。

  • 派閥選択の儀式当日。会場では次々と同級生が派閥を選択していく。
  • 兄ケイレブがまさかのErudite(博学)を選ぶ。父とベアトリスは唖然とする。
  • いよいよベアトリスの番。最後まで少し悩むも、Dauntless(勇敢)を選択。

新しく学んだ単語

(発音を忘れそうなものには単語の横に発音が出るボタン「 」をつけました。)

単語文脈に合う
言い換えや類義語
意味
1engulf (v)encompass, flood, overwhelm, swallow up取り囲む、飲み込む、圧倒する
2subsume (v) to consider or include as part of a more comprehensive one〜の一部として考える
3sentry (n)a member of a guard or watch見張り番
4concentric (adj)having a common center, as circles or spheres同心円の
5initiate (n)a person who has been initiated新入者
6sizzle (v)to make a hissing sound, as in frying or burning(揚げ物や熱いもののように)シューという音をたてる
7precipice (n) a cliff with a vertical face絶壁
8war (v)fight戦う
9disarray (n)anarchy, chaos, disorder混乱
10muffled (adj)faint, muted, suppressed音を殺した、(音が)くぐもった
11stumble (v)trip, stagger, fallつまずく、よろめく
12jerk (n)a quick, sharp pull, a sudden movement急に引くこと
13deft (adj)dexterous, nimble, skillful, clever器用な、手際の良い
14snag (v)catch up on an obstacle引っ掛かる
15smug (adj)complacent, self-righteous, self-satisfied, egotistical独善的な、独り善がりの
16nudge (v)push slightly with the elbow小突く
17glare (v)to stare with a fiercely or angrily piercing look怒りや敵意を持って鋭くにらみつける
18thrust (v)to extend突き出す
( )内のアルファベット・・・n: 名詞、v: 動詞、adj: 形容詞、adv: 副詞
Ref. Dictionary.com & Thesaurus.com

少し補足

1. engulf

1つめの「engulf」はTOEFLでもよく出てきます。補足したかったので新出単語に含めてみました。

私が覚えているTOEFLでの文脈は、

  • (氷河形成時の過程の一つとして) 氷河が岩の破片を飲み込む巻き込む
  • (化石形成時の過程の一例として) 動植物が急速に降ってくる火山灰に埋もれる飲み込まれる

というように使われていました。たった1単語ではありますが、TOEFLでは結構頻繁に出くわした気がします。TOEFLを勉強中の方はここで見たことを機に「engulf」という単語を覚えておくと、少し助けになるかもしれません*

4. concentric

以前こちらの記事で紹介した「concentric」の考え方は、このDivergent 第5章で不思議に思ったことがきっかけで書きました。

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英語メモ

第5章で行われている選択の儀式の会場は、ステージを中心に同心円上に席が並んでいるようで、

The room is arranged in concentric circles

Roth, V. (2011). Divergent, Chapter 5

と表現されています。筋肉の伸び縮みという文脈でしかconcentricという単語を聞いたことがなかったため、この表現がとても印象的でした。上記の記事ではもっと深くconcentricという単語について考えたので、興味があればぜひ合わせてチェックしてみてください♪

7. precipice

precipiceは「ほぼ垂直な絶壁」というような意味を持つようです。この章の中では、

They stand on the precipice of adulthood,

Roth, V. (2011). Divergent, Chapter 5

というように使われてて、「我々の子供たちは16際になり、大人として生きていくときが来た」というような文脈中にあります。

この表現や文脈は、私のイメージとしてはこの写真のような感じです(絶壁感はこの写真では分からないけど)。

派閥を自分で選択することで、今後一生の人生や生き方がほぼ決まってしまう、変更ややり直しの効かない儀式。大人として生きていく覚悟、緊張、不安などがぎゅっと端的に表された、素晴らしい文章だなと思いました。

11. stumble

stumbleについて、というよりは、その類義語としてあげた「trip」について。

tripと聞くと、真っ先に思い浮かぶのは「旅行」だと思います。「trip」は名詞にも動詞にも「旅行」や「旅をする」という意味が含まれますが、他にも「(名詞)失敗、踏み外し」や「(動詞)つまずく」などの意味があるそうです。(さらに詳しくはDictionary.comをご参照ください。)

私はtripに「つまずく」というような意味があるとは知らなかったので、今回調べていて面白いなと思いました。Dictionary.comの例文で分かりやすいのがこちら。

to trip over a child's toy.

(子供のおもちゃにつまずく)

Dictionary.com | https://www.dictionary.com/browse/trip

自分で使うと言うよりは、何か文章を読んでいるときに出てきそうですね。

2021年4月25日 追記:
今日スーパーで、店員さんが別の店員さんに「そこの買い物かごをどけておいてくれるとありがたい、誰かそれにつまずくだろうからから」と伝えているときに "trip" を使っていて感動しました!ほんとに使うんですね!!
"Someone's gonna trip on the basket." って言っていました。

12. jerk

アメリカのドラマを見ていると、「この人でなし!」とか「最低!」とかそういった文脈で "jerk!" というセリフをよく聞く気がします。今回出てきた jerk と同じ単語かな?と思ったら、同じでした。(「最低!」という意味で使うのはスラングらしいです)

ただ、今回は「手に持っているナイフを素早く少し引いて、手のひらを少し出血させる」という文脈なので、「最低!」という意味ではなく、「素早くぎゅっと引く」という意味で使われていました。

印象に残ったシーン

兄妹の派閥選択前、両親それぞれの言葉

この部分の両親のセリフや表情は、映画ではあまりちゃんと覚えていないのですが、小説ではとても印象的でした。

派閥選択の儀式が始まる前、父親と母親はベアトリスと兄ケイレブそれぞれに言葉をかけます。父親は "See you soon*" と言い、母親は "I love you. No matter what.*" と言います。

文章中の言葉を借りて書くと、父はベアトリスと兄ケイレブが家族と同じAbnegationを選ぶことを "Without a trace of doubt.*" 、少しの疑いもなく、儀式を穏やかに見守る心づもりでいます。それゆえ、子供が2人とも別の派閥を選んだことを目の当たりにし、衝撃的すぎてすぐには立ち直ることができないくらいショックを受けていると思います。

一方で母親は "I love you. No matter what.*" (何があっても、愛してる) と、とても意味深なことを言います。後々明らかになるのですが、母親は実はもともと別の派閥の出身でした。だから、もしかしたら自分の子供いずれかは(または両方とも)Abnegationではなく別の派閥を選ぶかもしれない、と分かっていたのかもしれません。

いずれにしても、よくある設定とは言え、母親の無条件の愛というか母親の愛情は底知れないなと思わされました(もちろん、父親の愛情も底知れないと思います)。このシーンで出てくると更に一層重みのある言葉に感じました。

*Reference: Roth, V. (2011). Divergent, Chapter 5

各々がそれぞれの得意分野で貢献する

この章には、次のようなセリフがあります。

“... Working together, ..., each contributing to a different sector of society. ..."

Roth, V. (2011). Divergent, Chapter 5

"each" は各派閥のことを指します。

何でも平均的にできるのも良いことではあるけど、「社会に出て働く」という意味では、何か突出してできることがあった方が良かったな、選択肢が広がったかなと、私は今痛感しています。

自分の得意分野を重点的に磨き上げ、その分野で社会に貢献する

私は今までに磨き上げた突出したスキルというものは無いのですが、今後特化したい分野と野望ができたので、日々少しずつ専門性を積み重ね中です。

それを言うなら、言語も4ヶ国語手を出してないで英語に絞らないとだめかな・・?とも一瞬思いましたが、まあ言語学習は趣味だからいいか🙄

とにかく、何か一つでいいから「極めている専門分野」があったらどこに行っても強いですよね。その考えが変わらなければ、将来もし子供ができたら「一つでいいから何かを極め抜きなさい」と伝えたいです。

Divergentが見れる動画配信サービス (日本国内)

2021年5月時点では、下記動画配信サービスにてDivergentが配信されています。日本国内のみでの利用とはなるようですが、ご興味があれば、ぜひ映画版もチェックしてみてください。

尚、各サービスの配信予定は変更になる可能性があります。最新の配信状況はU-NEXT、Hulu各サイトにてご確認ください。


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Divergentシリーズは面白そうだけど英語はまだちょっと・・・という方は日本語版から*訳者河合直子さんの和訳が素晴らしく、内容がすっと頭に入ってきます。

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Reference
Roth, Veronica. (2011). Divergent. Katherine Tegan Books (HarperCollins).
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