【アメリカ生活】郷に入りては

colorful hearts

これからアメリカ生活をスタートさせるという方とご縁があって、日常使いするようなスーパーやその他お店を紹介してあげたり、ガソリンスタンドの使い方を教えてあげたりという機会がありました。

その方の新生活を応援する気持ちと共に、自分たちがアメリカ生活をスタートさせたときのワクワク、緊張、不安だとかを思い出し、とても新鮮な気持ちになりました。

今回、あるお店で感じたことがあって、この記事を書きました。

アメリカのサービスや接客

できれば毎回フレンドリーな感じの人に接客してもらいたいけど、無愛想な感じの人に当たってしまうことも多々(もちろん日本でも同じことは言えます)。ていうかアメリカだと6〜7割くらいは無愛想かも。外国人として生活していると「差別されてる・・・?人種のせい・・・?」など、自国では思いもしないことを思ってしまうことも。

今でこそこちらの生活に慣れ、全然気にならなくなったけど、アメリカ生活初期の頃はそんな接客に当たってしまったときはいちいちショックを受けていました。

その初期の頃を思い出させるような出来事、プラス、それが普通なのかもしれないという出来事が、上記のアメリカ生活をスタートさせる方(Aさんと呼びます)といたときにありました。

この間の出来事

あるお店でAさんの会員カードを作ろうとしたとき、店員さんが無愛想でめんどくさそうな感じでした。ちょっと嫌な気分になりながらも、まあいいやと作業を終わらせ、その申請書を店員さんに渡したら、引き換えに会員カードをくれました。

これで終わりなので、よし帰ろー!と "Thank you so much!" と去り際にさらっと言って去ろうとしたら、"Thank you, have a nice evening." とかなりしっかり言ってくれて、「あれ、そこはちゃんと言ってくれるんだ」と、ずっこけそうになりました。

それぞれの標準

こういう経験は初めてではないのですが、改めて、この「めんどくさそう」なのって「普通」なのかもしれないなと思いました。

渡米初期は、私の子供っぽい見た目のせいかな、アジア系だからかな、どうしたらいいのかな、とかぐるぐる考えていた時期もあったのですが、何をどう変えても変わらないので諦めたのと、なんかもう、そういうのが超どうでも良くなってしまったのもあって、いつの間にか気にならなくなっていました。

当時、日本人の友人に話してみたら、「私があんまり気にしないからかもしれないけど、LAでは感じたことないよ!」と言っていたし、中国人の友人数人に聞いてみても、「それが普通普通!」「日本ではコンビニでもレジでありがとうってお辞儀されるからびっくりしたよ!笑」「日本の標準が高すぎるんだよ!」みたいなことを言われたので、やっぱりアメリカではこれが普通なのかもしれないですね。

そういえば、日本に一時帰国した時の空港での対応だとか、お店での店員さんの温かさがものすごーく身に染みて、日本の接客ってなんて温かいんだろうと思いました。間違いなく、日本の接客は世界に誇れる日本の素晴らしさの一つです。

「課題の分離」

話を戻して、もし万が一この「めんどくさそう」な感じが人種差別的なものから来ているのだとしても、私が何か変えられるものでもないし、それはその人の人間性の問題なので、気にする必要も無いですよね。(でも気にしないのも難しい)

「嫌われる勇気」に書かれている、アドラー心理学の代名詞「課題の分離」に似ています。

自己啓発の源流「アドラー」の教え, 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著), 2013年出版

アメリカで暮らしていると同じように感じる人はきっといると思うし、傷つく人もいると思います。でも、大概は「これがここでの『普通』」というのと、「それは私の解決するべき問題じゃない」と思って気にしなくて良いと思います。

特に英語がまだわからないときは、それだけでもどきどきで不安で、買い物するだけでも精一杯なのに、レジで粗雑に扱われると心が折れそうになることもあると思います。少なくとも私たちはそうでした。

アメリカでの生活で、マイノリティーとしてかなり心が鍛えられた気がするし、こっちに長く住んでいらっしゃる日系の方に、精神的に逞しい人が多いわけが分かる気がします。

慣れるまでは精神的に大変なことも多いかもしれないですが、上記の経験談や考え方が少しでも誰かの支えになったら嬉しいです。あとは、長期間海外で生活をするなら日本人コミュニティーを見つけて友人を作ったり、情報交換をしながら生活の知恵を得たりなど、そういう場所がとても心強いので、探してみることをおすすめします。

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