ずっと書きたいな〜と思っていた言葉があるので綴っておきます。
Let them decide.
これは私がアメリカで就活を始め、履歴書を送っても何の返事ももらえず、「やっぱりその仕事が求めるバックグラウンドの無い私には無理か・・・」と心が折れていたときにアメリカ人の知り合いに教えてもらった言葉。
直訳のまま「彼らに決めさせろ」という意味。
私が聞いた質問は、
募集要項に「Computer Scienceの学部卒の者」、「Computer Science, Mathematics, BioinformaticsのPh.D.を持っている者」みたいな部分がある場合、私のような畑違い(Computer系の学部じゃないし、そういう分野での就労経験も無い)が応募しても見向きもされないかな?
的なもの。
そしたらその知り合いは、
確かにそういうことを明記した募集要項は多いけど、条件を満たしてなくても応募してる人はたくさんいるし、" Let them decide" って言うよ。つまり、とりあえず応募しろってことで、採用するかどうかは向こうに決めさせればいい。
と答えてくれました。
この言葉がものすごく私の背中を押してくれて、とりあえず応募しよう!!!という気持ちにさせてくれました。
そして別のアメリカ人の友人はこんなことを言っていました。(同じような質問をこの子にもしてみた)
男の人の方が女の人よりもバックグラウンドを気にしないで応募しまくるから、バックグラウンドが違くてもその仕事で採用されるケースが多いらしいよ。
女の人は募集要項を文字通り素直に受け取って、遠慮する人が多い傾向にあるのかもしれません。私も最初は募集要項の文言を気にしまくっていました。
でも結果的に採用してもらえた今のお仕事の募集要項は、(カッコ内が私の状況)
- 生物学、コンピューターサイエンス、または関係のある学部卒の者(NO)
- MATLABまたはRを使ったことのある者(RはYES)
- shell scripting やUNIX/Linux を使ったことのある者 (YES)
- 統計(p値、多重比較、相関検定等)を理解している者が望ましい(強気で言うならYES寄り)
- 遺伝学、生物学、high-throughput sequencingを理解している者が望ましい(NO)
- Computational Biologyの研究室での経験がある者(NO)
などなどと書いてありましたが、NOと断言せざるを得ないものがたくさん。ちなみにコンピューターやプログラミングはアメリカに来てから独学1年ほど。
採用担当者や企業、研究室、大学によって上記の私の状況をどう捉えるかは全然違うみたいで、もちろん返事を一切くれない雇用主の方が多かったけど、私を拾ってくれた今の雇用主は今の私でも大丈夫だと判断してくれたみたい。
捨てる神あれば拾う神あり
とはまさにこのことじゃないか。
とりあえず何が言いたいかと言うと、それが自分のやりたいことなら、進みたい道なら、(誰になんと言われようと)とりあえず応募しよう!!ということなのです。
きっと私に価値を見出してくれる人はどこかしらにはいる、と信じて、進むしかない!
(もし万が一反対してくる人がいても、自分の直感とやりたい気持ちを信じて。)
挑戦したおかげで私は今、やりたかったことにどっぷり浸かった、「これを『仕事』と呼んで良いのか」とさえ思える環境に身を置かせてもらえています。感謝感謝感謝。
Let them decide.
私の背中を押してくれたように、この言葉が誰かの支えになってくれますように。