米大学教授の上手なスマホの仕舞わせ方
携帯が授業中やミーティング中に鳴ってしまった!というひやっと体験、きっと誰しもありますよね?笑 この間、こちらの大学で学生をしている友人の授業中にもスマホがなってしまったそうです。
そのとき、教授がどうやってその状況を対処したのかが私的に素敵だと思ったので紹介したくなりました。
CONTENTS
授業中にスマホが鳴ってしまったら(日本の場合)
自分が大学の先生で、授業中に学生のスマホの着信音が鳴ってしまった。そんな時、どのようにその学生に注意をしますか?
私だったら、
- 何事もなかったかのようにそのまま授業を続ける
- 「スマホの電源は切るか音がならないようにしてカバンにしまってね。」
- 「授業中だからスマホは鳴らさないように。」
という至って普通の塩対応くらいしか思いつきません。できるならば冗談を言って場を笑わせたいのですが、残念ながら、私は冗談を即興で言える頭を持ち合わせていないので、優しめに、そして真面目に注意すると思います。
教員じゃなくて良かった。笑
なので先日、LAでよく会う友人(現在修士の学生)がこんな話をしてくれた時にとても感心しました。
授業中にスマホが鳴ってしまった(LAでの実話)
その子の授業中、ある学生に電話がかかって来てスマホが鳴ってしまったそうです。その電話に出ようとしたのかどうかは分かりませんが、その学生がスマホを手にした時、
I'm eavesdropping you.
とにこやかに、そして怪しげに言ったそう。
eavesdropping?
「eavesdrop」とは、盗聴する、盗み聞きする、立ち聞きするなどをすることだそうです。それを基に、上記をその時の教授のニュアンスを伝えられるように和訳すると
「盗み聞きできちゃうなぁ」といった感じかな?
ちなみに、ネイティブが英語で「eavesdrop」の意味を教えてくれたとき、
"eavesdrop" means listening to something that is not meant for you secretly or sneakily.
のように言っていました。
- not meant for you(あなたに向けたものではない)
- secretly(密かに)
- sneakily(こそこそと)
が「eavesdrop」という怪しげな行動を表すキーワード。
機知に富んだ Quick-Witted Professor
それにしても機知に富んだ素敵な先生。
授業中にスマホを鳴らしてしまったことが悪かったとは言え、上から目線で注意・指示して、嫌な思いをさせてやめさせるのではなく、ジョークを交えてその学生を含め全体を笑わせつつ、スマホを仕舞わせることのできる人。特に冗談を言いたくても思いつかない私は、この教授に尊敬の念を抱きました。
と言いつつ、日本の大学で教授が同じような声かけをする場面を想像すると、ちょっと滑ってそうな気もしますね・・・笑
文化や国民性、国の雰囲気の違い、もしくは教授の人柄もあるかもしれません。
伝え方上手
このような「注意をしなければならない機会」、「自分の意図や気持ちを伝える機会」って大学の授業中やその他学校教育の中だけではなくて、会社などで上司として部下に何かを注意しなければならない、教育係として新入社員に注意をしなければならない、親として子供に注意をしなければならない、恋人や配偶者に、自分がされて嫌なことを伝えたい、など、本当に多くの機会があると思います。
そんな時、上手な伝え方ができると、お互いに気持ちよく過ごせますよね。私も伝え方上手になりたいなーと思わされた、「米大学教授の上手なスマホの仕舞わせ方」でした。