Jビザ申請の全体的な流れ
1. 受け入れ先機関から「DS-2019」を入手
2. SEVIS費用の支払い（2と３は順不同）
3. DS-160の入力（2と３は順不同）
4. ビザ申請料金の支払いと面接予約
5. 面接当日
6. ビザ付きのパスポートが届く
（便宜上、頭につけた数字は適宜省略します）
これまでアメリカJビザ申請の面接予約までの工程をまとめてきました。
この記事ではいよいよ「5. 面接当日」と「6. ビザ付きのパスポートが届く」についてまとめていきます。
下記はアメリカ大使館（東京）で受けた面接の経験に基づいています。
面接と言っても就職活動の面接などとは比べものにならないほどフランクなものなので、あまり気負う必要はありません。服装も普段着で大丈夫。（ただし、露出の多い服装や派手な服装や装いは控えるのが無難です。）
CONTENTS
面接当日の必要書類（東京）
まず、持参する書類について確認しましょう。
大使館の「申請書類の準備」にチェックリストが記載されていますのでご確認を。
また、面接予約を完了した際に「面接予約表」と一緒に添付されているこのような書類にも同様の「必要書類のチェックリスト」があります。自分に当てはまる書類を持参します。
書類はJ-1とJ-2それぞれ透明なクリアファイルに入れて持参します。
面接当日の持込品制限について
大使館に入るまでにセキュリティチェックが1回、面接会場に入るまでにも1回と、持ち物チェックが結構厳しめです。
面接当日に入館がスムーズにできるよう、上記の同書類に記載の「大使館への持込み可能なもの」、「大使館への持込みができないもの」をしっかりと確認します。
大使館への持込み可能なもの：
• 携帯電話1台
• 手持ち可能なバッグ1点 (25cm×25cm以下)
• ビザ申請関連書類が入った透明なクリアフォルダー
• 傘、ただし荷物検査前にセキュリティゲートの外の傘たてに置くこと
大使館への持込みができないもの：
大使館からの面接予約表添付書類より引用
• ノートパソコン、iPad、USBメモリ、電子手帳、スマートウォッチ、ポケベル、カメラ、オーディオ/ビデオカセット、コンパクトディスク、MP3、フロッピーディスク、ポータブル音楽プレーヤーなどの電子機器
• 許可されたサイズ（25cmx25cm以下）を超える大きなかばん（バックパック、リュックサック、ブリーフケース、旅行かばん、スーツケースなど）
• 食品全般
• 煙草、葉巻、マッチ、ライター
• はさみやナイフ、爪やすりなどの先の尖った物
• 全ての武器、凶器、火薬、爆発物
なお、このリストに限らず、これら以外にも警備員の指示により持込みが禁止される物があります。
持参する書類の一例として、私たち（J1およびJ2）は下記を用意しました。
「過去10年間に発行された古いパスポート」
大使館は「過去10年間に発行された古いパスポート」を必要書類に含めていますが、私は過去のパスポートは一冊も手元にないので、提出していません。また、面接時も何も言われませんでした。他の方の体験談を読ませていただいた際も、「過去のパスポートが手元になくて提出しなくても何も言われなかった」という方がたくさんいらっしゃいました。
面接当日の流れ（東京）
東京での面接当日の流れは、アメリカ大使館のホームページ「非移民ビザ面接当日の流れ（東京）」に掲示されている下記の動画がとてもわかりやすいです！
私たちは面接予約日時の15分ほど前に大使館の入り口に到着し、だいたい1時間〜1時間半ほどで帰れました。待っている人が結構多くて、大使館に入館してから実際の面接までにはかなり待ちました。
ちなみに：小さなお子様連れの場合
小さなお子様連れの方は、面接待ちの列には並ばずに、書類確認後はすぐに面接を受けられるかもしれません。大使館職員に確認した訳ではないので確実ではないですが、少なくとも私たちが面接で大使館にいたときは小さなお子様連れの方は列への案内のされ方が違っていました。
というのも、赤ちゃんや乳幼児、小学生以下くらいの子を連れている方たちは面接書類を一旦提出して再度受け取るときに黄色いファイルに入れて渡されていました。そのファイルを持っている方は面接の列には並ばず、職員の案内により面接の列の先頭に入れてもらっていました。赤ちゃんや乳幼児を連れて行かなくてはならない・・・という方は、待ち時間が少し短くなるかもしれません。
私たちが大使館で面接を待っていたら、それを知らない人が後ろの方から「そこの人！ちゃんと並んで！！」とちょっとイライラ気味に言い放っていました。みんなびっくり。
黄色いファイルを渡されて前に並ばせてもらってるご家族の方たちは例外なく、大使館職員の突然の案内で先頭に並ぶことに対して「え・・本当に良いの・・・？」という感じで先頭に行かれていました。私が同じ立場でもとても気まずくなりながら先頭に行かせてもらうだろうなと感じました。何しろ列が長いので・・・。
大使館内のモニターやアナウンス等で随時案内があれば、こういう気まずさも多少は改善されそうですよね。
面接で聞かれたこと（一例）
私たちの番になり、J1、J2両者の指紋を採った後、面接が始まりました。
（面接は日本語でもできますが、「Jビザの場合は英語でそこそこコミュニケーションできることが前提なので英語で面接した方が良い」とどこかで聞いたことがあります。）
Where are you going?
（アメリカのどこに行く予定ですか？）
（地名でも機関名でもいいと思います）
○○○.（大学名）
○○○, you're a researcher then?
（○○○大学か、研究者ですか？）
Yes.
What are you studying?
（何の研究をしてるんですか？）
The relation of △△△ and □□□.（研究内容）
（△△△と□□□との関連についてです。）
Is she your wife?
（彼女は奥様ですか？）
Yes.
Any kids?
（子供はいますか？）
No.
All right, your visa is approved. We will send it to you in 7 days. Have a nice day.
（それでは、ビザ発給が許可されました。1週間ほどでパスポートを郵送します。良い一日を。）
面接官に聞かれることは人により異なります。アメリカの大学に研究しに行く場合、割と面接内容や入国審査で聞かれることが短く、内容も軽いものが多いとよく聞きます。私たちも面接自体は5分くらいでサラ〜っと終わりました。
J2の私には一切質問されませんでした。J2あるあるです。入国審査でもほぼ同様です。
面接後
ビザが許可されたかどうかは、面接官が面接終了時に教えてくれます。
（下記の文言は一例）
Approved（許可された場合）
"Your visa is approved, we will send it to you in 7 days."
（ビザは許可されました、1週間以内には郵送先に発送します）
Denied（却下された場合）
"We cannot approve your visa due to ○○○（理由）."
（○○○（理由）によりビザを許可できません）
"You need to provide further documents listed here."
（△△△（書類）を追って提出してください）
万が一、ビザ発給が却下されてしまった場合には、「アメリカビザ申請：ビザが却下された場合」をご参照ください。
無事に、ビザが発給されますように。
ビザ付きのパスポートが届く
ビザ発給が許可された場合、パスポートは面接官がそのまま預かり、後日自分が指定した郵送先に届けられます。約1〜2週間ほどで郵送先に届くと言われています。
私たちの場合は、はっきりとは覚えていないのですが、3〜5日ほどで手元に届きました。
もし大使館が発送したパスポートを追跡したい場合は大使館の「パスポートを追跡する」のページ下部にある「パスポート追跡オプション」を利用できます。
ビザの記載内容を確認
画像: 米大使館のビデオより引用 4:15〜
ビザはパスポートにシールとして貼られています。記載に誤りがある可能性があるので、パスポートが届いたら必ず内容を確認します。
大使館のビデオにもありましたが、もし誤記がある場合には「ビザ訂正リクエストフォーム」に連絡を。
お疲れ様でした！！初めてだとなかなか骨の折れる作業ですよね・・・
いよいよ渡米ですね♬
言語の違う世界での生活はきっと大変なことの連続かとは思いますが、閲覧者様のアメリカ生活が、充実した人生の一コマになりますよう心から願っています。