ビザも無事に手元に届き、いよいよ渡航目前。期待・不安・緊張などいろいろ入り混じった mixed feelings かもしれないですが、でもやっぱりわくわくしますよね!
この記事ではアメリカの空港に到着後のJビザでの入国審査についてまとめました。
CONTENTS
アメリカの空港に到着後
アメリカの空港に到着したら、"Immigration" の表示を探して、入国審査場を探します。
US Citizens(アメリカ市民)とNon-US Citizens(外国人)のレーンに分かれているので、Non-US Citizensの(長い)列に並びます。
※LAX(ロサンゼルス国際空港)の場合はAutomated Passport Control(APC)という入国審査を各自で完了できる機械が導入されていますが、ビザで入国する場合はこちらは使えません。
入国審査時に提示する書類
入国審査官が "Next!" と言って自分たちの番になったら審査官のところに向かいます。J2が一緒の場合は一緒に向かってOK。
入国審査官に提示する書類の例
各々提示する書類は違うかもしれません、下記は一例です。
J1ビザの場合
・有効なビザの添付されたパスポート(入国時6ヶ月以上有効であること)
・DS-2019
・SEVIS費用支払い証明書
・大学からのOffer Letter(受入証明書兼財政証明書)
・日本での雇用証明書(財政証明書)
J2ビザの場合
・有効なビザの添付されたパスポート(入国時6ヶ月以上有効であること)
・DS-2019
入国審査官に聞かれること(J1)
Jビザでの入国の場合、一般的には下記のようなやり取りをするようです。(企業での研修の場合は研究についてではなく研修内容を少し聞かれるかもしれません)
入国審査官の一般的な質問と回答例(J1)
回答はできれば文章で答えるのが丁寧ですが、分からない場合はシンプルに単語だけでも大丈夫だと思います。
Where will you stay?
どこに滞在しますか?
1234 American Ave., LA.
(住所 ※上記は例)
How long will you stay?
(どのくらいの期間アメリカにいる予定ですか?)
About a year.
(だいたい1年ほどです。)
What's your research about?
(どんな研究をしてるんですか?)
I'm researching about ○○○.
(○○○について研究しています。)
(例 Diabetes, Artificial Intelligence, Education など)
When was your last visit in States?
(最後にアメリカに来たのはいつですか?)
It was December 2019.
(2019年12月です。)
What's your occupation? / What do you do?
(ご職業は何ですか?)
I'm a researcher.
(研究者です)
(例 Student, Engineer, Teacher など)
Is this your spouse?
(こちらは配偶者ですか?)
Yes, she is my wife.
(はい、妻です。)
「審査官の英語早いよ!何て言ったの?」というときは
"Could you speak slowly?"
"Could you repeat that again?"
"Sorry?"
と言って質問を繰り返してもらいましょう。どれも「すみません、もう一度言ってくれませんか?」といったような意味になります。
何かの理由で審査官に怪しまれてしまうと、 "Secondary Inspection" の対象となり別室行きの可能性もあります(強制帰国になるか入国までにとても時間がかかるか・・・)。印象よく、にこやかに、はきはきと答えられるようにします。
英語が間違っていても大丈夫です、怪しくなければ審査官は伝えようとしていることを汲み取ってくれるはず。
私たちはJビザで初めて入国する際、戸惑った質問がありました。こちらの記事にまとめてあります。
指紋認証・写真撮影
質問が終わると指紋認証や写真撮影をします。
Place your right/left thumb, please.
(言われた方の親指を指紋認証機に置く)
Other fingers, please.
(同じ手の他4本の指を置く)
Look at the camera, please.
(カメラを見る)
入国審査終了後
その空港が目的地の場合
1. Baggage Claimで航空会社に預けた荷物の受け取り
2. Custom(税関)へ向かい "Custom Declaration Form(税関申告書)" を提出
乗り継ぎがある場合
1. アメリカまで来た航空会社に預けた荷物を受け取る必要がある場合はBaggage Claimへ行き、預けた荷物を一旦受け取る(受け取る必要が無い場合は「3.」へスキップ)
2. アメリカ国内線チェックインカウンターでチェックインと荷物の預入手続き
3. 国内線搭乗口へ向かい搭乗
4. Baggage Claimで航空会社に預けた荷物の受け取り
5. Custom(税関)へ向かい "Custom Declaration Form(税関申告書)" を提出
これで晴れて入国完了です。空港を1歩出ると、これから始まる生活に胸を膨らみますね!
ちなみに:滞在許可
ビザで入国する場合、写真のように滞在許可の期間が示されます。「D/S(Dduration of Status)」が滞在していてOKな期間です。
"Duration of Status" は「与えられたビザの資格が有効な限り」アメリカに滞在していて大丈夫という意味になります。
例えばJビザの場合は、DS-2019が有効である限り「J1」という資格を保持しており、アメリカに滞在していて大丈夫です。ビザ自体の有効期間が切れてしまっていても、Jビザの資格を定めているのはDS-2019なので、滞在期間はDS-2019を参照します。
重要!アメリカから一度国外に出るときは
アメリカに一度Jビザで入国した後、日本への一時帰国などでアメリカの外に出るときは必ずDS-2019に大学等どなたか担当者の "Travel Validation" が必要です。
私たちの例では大学の国際交流課のような部署に "Travel Validation" が欲しい、とDS-2019を提出すると、1週間以内くらいで署名したDS-2019を返却してくれます。
これが無いとアメリカへの再入国ができないので、大変です。
署名されたDS-2019が手元に返却されるまで時間がかかるかもしれないので、一時的にアメリカ国外に出る用事ができたら早めに手続きをします。
この "Travel Validation" の有効期限はJ1の契約状況により異なり、短期契約の場合は4または6ヶ月、長期契約の場合は1年間と同じ欄に注釈があります。自分の場合は有効期限がどうなるのか、念のため担当者に確認することをおすすめします。
まとめ
基本的にどの入国審査官もピリピリしているように見えます。たまにフランクな明るい審査官に当たればラッキー。
研究で渡米する方は、自分の研究内容を簡単に英語で説明できるようにしておくと、入国審査官と少しフランクに話せるかもしれません。主人は毎回研究の話になり、結構フランクに入国審査を通過しています。アメリカの大学がビザのスポンサーになっているというのも大きいのかもしれませんが。
以上が、アメリカの入国審査に関連するまとめでした。読者様のアメリカ生活が、楽しく充実した時間になりますように。