アメリカの大学や研究機関に研究目的で渡航する場合や、アメリカの企業でインターンシップに参加する場合などには、「交流訪問者ビザ」(以下「Jビザ」)を取得する必要があります。
アメリカの受け入れ先(我が家の場合「アメリカの大学」)と直接契約する、プログラムへの主要参加者(我が家の場合「旦那」)が「J-1ビザ」、そしてその同行家族(配偶者及び子供)は「J-2ビザ」を申請・取得します。
Jビザ申請の全体的な流れ
1. 受け入れ先機関から「DS-2019」を入手
2. SEVIS費用の支払い(2と3は順不同)
3. DS-160の入力(2と3は順不同)
4. ビザ申請料金の支払いと面接予約
5. 面接当日
6. ビザ付きのパスポートが届く
(便宜上、頭につけた数字は適宜省略します)
この記事では、上記のうち「1. DS-2019の入手」及び「2. SEVIS費用の支払い」について2019年9月頃の私たちの経験に基づき、2020年3月時点の情報内でまとめました。
アメリカ大使館のビザに関する「よくある質問」も適宜ご参照ください。
CONTENTS
受け入れ先機関から「DS-2019」を入手
Jビザと切っても切れないのが「DS-2019」という書類です。これは受け入れ先機関が発行する、受け入れ証明書のようなものです。(我が家の場合、「受け入れ先の大学」が発行します。)
受け入れ先によっては国際交流課のような部署が率先してDS-2019の発行手続きを進めてくれますが、中にはこちらからの問い合わせが無いと全く動いてくれない機関もあるようです。
ある友人は渡航予定日の2ヶ月前になっても大学がDS-2019を送ってくれず、困っていました。
我が家の場合、プログラム開始日の約5ヶ月前に大学側からDS-2019を発行するための必要書類についての丁寧なメールが届き、書類をメールに添付して送り返したところ、1週間ほどで自宅にDS-2019の原本が届きました。
私たちが求められた書類(一例)
・渡米予定者全員のパスポートの顔写真ページ
・銀行口座の英文ドル建ての預金残高証明書
(銀行の窓口で申請、ゆうちょ銀行なら即日発行です)
・日本での雇用証明書(英文)
・同行家族がいる場合は主要参加者との続柄を証明する書類及びその英訳
(戸籍謄本のコピー等)・・・など
受け入れ先により必要な書類は異なるかもしれませんが、たいていはこのような書類が必要になると思います。
戸籍謄本の英訳
ネットで探すと戸籍謄本の翻訳サービスをしている会社がたくさんあります。
私たちの場合、そういった翻訳会社が公開している英訳のサンプルを参考にしながら私が英訳し、私が署名しました。ご参考までに、「戸籍謄本英訳SAMPLE」を掲載します。
尚、提出先によっては役所や外務省からの認証を求められる場合もあるそうです。また、こちらのサンプルはあくまでも参考資料としていただき、万が一英訳をご参照いただいた際に問題が生じても当サイトでは一切責任を負いかねますことを予めご了承ください。人名、住所、日付等は実在するものとは一切関係ありません。
ちなみに:入籍のタイミング
渡米に伴って籍を入れる、という方は上記の通り戸籍謄本のコピーなど、J-1ビザとJ-2ビザを申請する人の家族関係を証明する書類が必要になると思うので、お早めの準備をおすすめします。
かくいう私たちは渡米予定の5ヶ月前にようやく籍を入れ、私のパスポートの姓の変更や戸籍謄本の取得に時間がかかったため、大学側から提出物を何回か催促されました。笑
ちなみに:DS-2019のファイルの入手
受け入れ先がDS-2019をメールに添付して送ってくれるようであれば、DS-160の入力(リンク)やSEVIS費用の支払いの際に必要になる「SEVIS ID」が分かるため、DS-2019の原本が手元に届くまでに他の手続きを進めることができます。受け入れ先にDS-2019をメール添付でも送ってくれないか聞いてみると良いと思います。
SEVIS ID:「N00」等で始まる11桁ほどの英数字
SEVIS費用の支払い
DS-2019に記載されている「SEVIS ID」(上写真参照)とクレジットカードがあれば、SEVIS費用の支払いを進めることができます。
「SEVIS」とは(補足)
・Student and Exchange Visitor Programの略称
「SEVIS費用」とは
・アメリカの移民局に支払う登録料のようなもの
・「I-901 Fee」と表記されることもある
・原則アメリカにF-1、M-1、J-1ビザで入国する人が支払い対象者
・支払いが免除される人もいる:大使館のホームページ「SEVIS費用について」で自分が支払い対象者かどうかを確認できる
・同行家族(F-2、M-2、J-2ビザ)の支払いは不要
他、SEVIS費用についての詳細は上述「SEVIS費用について」にてご確認ください。
SEVIS費用の支払いページ
アメリカ大使館の「SEVIS費用の支払いサイト:I-901 Fee」
(★ https://www.fmjfee.com/i901fee/index.html)で手続きをします。同サイト(★)でのスクリーンショットを交え、説明していきます。
補足
上述大使館ホームページ「SEVIS費用について」の右側にある「SEVIS費用の支払いサイト」をクリックすると、上記「SEVIS費用の支払いサイト:I-901 Fee」のページに飛べます。
「SEVIS費用の支払いサイト(I-901 Fee)」に飛んだら、「PAY I-901 FEE」をクリック。「I-901 FEE」はSEVIS費用と同じものを指します。
表示されたこちらのフォームに自分の情報を入力し、「SUBMIT」を押すと支払い方法入力画面が出てきます。必要事項を入力し「SUBMIT」すると支払いが完了します。
(支払い完了後は返金されないようなので慎重に!)
支払い完了後に出てくるこちらの画面(写真)が「SEVISの支払い証明書」となり、面接当日に持参する必要がありますのでプリントアウトします。
SEVIS費用支払い証明書:内容確認
内容に誤りがないか確認する際、特に左の写真の赤字で示した部分はよく確認をしてください。
万が一誤りがある場合には「fmjfee.sevis@ice.dhs.gov」宛に修正依頼の内容とSEVIS費用支払い証明書に記載の「CONFIRMATION NUMBER」やお名前を記載のうえ連絡をします。
プリントアウトを忘れてしまった場合
同ページ画面上部にある「CHECK I-901 STATUS」をクリックし、次の画面に必要事項を入力すると支払い状況の画面が出てきます。
「VIEW PAYMENT CONFIRMATION」をクリックするとSEVIS費用支払い証明書が呼び出せるので、そちらをプリントアウトします。
以上が「1. DS-2019の入手」及び「2. SEVIS費用の支払い」です。
尚、最初にも記載しましたが、「2. SEVIS費用の支払い」と「3. DS-160の入力」は順不同です。SEVIS費用は一度払うと返って来ないようなので、本当に渡米が決まってから支払うのが無難かもしれません。
次のステップは「DS-160の入力」です。
入力する情報が多くてちょっと大変なので、早め早めに取り掛かると良いと思います。